修復歴車
車の骨格(フレーム)を修理した車を『修復歴車』といいます。
ただし法律により「修復歴車」というような定義付けが成されているわけではなく、中古車に関する用語の定義はあいまいな面も少なからずあります。
公正取引委員会から認定されたルールという観点から考えれば、(社)自動車公正取引協議会の「自動車公正競争規約」で定義されている「修復歴」が、裁判等で重視される可能性が高いです。
自動車公正競争規約 第三章 中古車 第11条 10項
規約第11条及び第12条に規定する「修復歴(車体の骨格に当たる部位の修正及び交換歴)」とは、販売する中古自動車について、次に掲げる車体の骨格にあたる部位を修正及び交換することにより復元されたものをいう。
(1) ボンネットタイプ
- フレーム(サイドメンバー)
- クロスメンバー
- フロントインサイドパネル
- ピラー(フロント、センター及びリア)
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロアパネル
- ランクフロアパネル
- ラジエータコアサポート(交換)
(2) キャブタイプ
- ボンネットタイプ1〜8に同じ
参考!
この修復歴車の定義は、「財団法人 日本自動車査定協会」「社団法人 日本中古自動車販売協会連合会」でも同じである。
上記から「日査協」「中販連」「公取協」に加盟している中古車業者から中古車を購入する際にはこの基準が適用されることになる。
上記以外の修復歴車の定義
オートオークションを運営している会社(オークション規約等)によっても修復歴車の定義に違いがある。
基本的な部分(車の骨格《フレーム》を修理した車)に大きな違いはないが、オートオークションから車を購入する場合は注意が必要である。